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実は・・・

 最近ニュースでも話題になっている伊勢神宮の『式年遷宮』。20年毎に社殿やその附属の建物を建て替えをして、神座を遷す神事です。
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 この建て替えに使われる材料ですが、その他の寺社仏閣を作るのと同じ様に厳選された材料を長持ちするように作るかと言えば、そうでもないのです。もちろん使われる材料は吉野檜や木曽檜といった檜の有名な産地で切り出された物を中心に使われている様ですが、本来なら良く言われる木使いのセオリーを無視して、見栄え優先で建てられるそうなのです。例えば節がある方を表に使った方が建物的には良い場合でも、見栄えを優先する為にその面は裏側に向けるそうです。
 なぜその様な事をするかと言うと、それは『式年遷宮』の性格によるモノなのです。20年毎に建て替えること前提の為、耐久性にそれほど重きを置いて無く、それより見栄えを最優先に考えた結果と言う事なのです。
 長持ちする家を作っていこうと考えている立場からすると、色んな理由や諸事情があるにせよ考えさせられます。
 そんな『式年遷宮』も私達同様、良い素材が手に入れ辛くなっている状況で相当に困っているみたいです。
by n-kennaka | 2013-10-03 00:17 | Comments(0)