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 最近は生活スタイルの洋風化に伴い、和室自体が無かったり、少なくなって来ています。そんな和室の象徴と言えば『畳』でしょう。

 実はこの『畳』は、日本で発祥し、独自の進化をして来た床材なのです。今の『畳』の原型ができあがった頃は、現代の様に落し込んで敷かれる物では無く、木の床の上に置かれる様な物だったのです。室町時代位から部屋全体に敷き詰められて使われる様になった様です。
 そんな『畳』も庶民にも普及し始めたのは、江戸時代中期以降という事で、それまでは貴族や武士の富の象徴としてとても高価な物で、庶民には高嶺の花だった様です。そんな様子は、時代劇の庶民が住む長屋でのシーンなんかで、畳の部屋では無く、板間の上に布団が敷かれている場面で見られると思います。

 そんな歴史を歩んだ『畳』の使い方も、変化して来て、和室が無い代わりにタタミコーナーといて洋室の一部に敷かれたりして、存在しています。やっぱりごろ寝するなら『畳』の上が最高でしょう。また『置き畳』は進化ではなく、先祖返りとも言えなくはありません。
 『畳』の表面材『畳表』も従来からのイ草だけでなく、最近では和紙からできて、色も豊富にある物もあるのでもっと採用されても良い様に思います。
by n-kennaka | 2014-05-27 20:35 | Comments(0)