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 玄関の段差部分に使われる『上り框』、その存在感が玄関と言うお客様を招き入れる場所の雰囲気をグッと引締める建材です。写真の中で言えば手前部分のL型に付けられた部分です。またその奥に見える木の部分が『付け框』や『玄関巾木』と言われる、上り框と同じ高さで、土間(タイル面)と壁の見切り材としての役割を果たす建材です。

 この『上り框』や『付け框』ですが、弊社では極力挽き板や無垢の物を使います。
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 特に上り框部分は階段と同じ様に段差部分の角が、硬い物がが当たる事も多く、どうしても傷付き易い箇所なのです。そんな場所に化粧シートや突板貼りの物を使うと、表面がめくれてしまって下地がすぐ見えてしまいます。
 それでは折角建てた家の顔である玄関が、みすぼらしくなってしまうので、挽き板や無垢を使うのです。

 ただこの曳き板や無垢の框はちょっと高いのです。特にウォールナットやブラックチェリーの様なフローリングで高い素材は框でも同様に高いのです。建材やさんから送られてくる見積もりを見るのがイヤな時もあるくらいなのです。

 あと最近はフローリングの樹種がかなり増えましたが、片や框類は一般的に流通している種類が少なく、少し変わった樹種の時はいつも悩むポイントになります。以前フローリングメーカーに変わった樹種のフローリングを発売する場合は、框もコーディネートできる様にして欲しいと要望を出した事もあるのです。
by n-kennaka | 2015-04-02 21:54 | Comments(0)