最新技術の元は・・・・
コンクリート型枠とは通称『コンパネ(コンクリートパネルの略)』と呼ばれ、コンクリート構造物を作る際の枠材となるものです。外構工事なんかでも人気のコンクリート打ち放しはこのコンパネの中でも塗装合板と呼ばれる、黄色く塗装された合板で作られるのです。
その塗装合板をより進化させて、超撥水性を持たせ、コンクリート打ち放しの敵である気泡を減らす事のできるのが今回のコンパネなのです。
上段は通常の型枠使用、下段は超撥水処理をした型枠を使用という事です。
気泡を逃すのが解り易いのは擁壁等の斜めに使った場合で、
今回の加工の有ると無しでは、仕上がりに大きな違いが出ます。
この技術、何がきっかけかと言えば、
ヨーグルトの蓋なんです。蓋のアルミ部分にヨーグルトが付かず、付いていても直ぐ取れる事を疑問に思った開発者が、この蓋を作ったメーカーに問い合わせをして今回の技術となった様です。
このアルミ蓋メーカーも参考にした物があって、それは
蓮の葉っぱなんだそうです。蓮の葉っぱの上を水滴が躍る様に流れるのを見た開発者が研究し、蓮の葉の表面機構を模した生物模倣技術となったとの事です。
この様な生物模倣技術は、建設業界だけで無く、様々な産業で現在注目されています。いくら科学技術が進んでも、まだまだ自然に教えられる事が多い様で、もっと謙虚に学ばなければならないのではないかと思います。